保育士専門学校で資格を取ったら、東京には仕事がいっぱいある
大好きな彼に会うために、私は素早く飛行機のチケットを手配して、
忙しいスケージュールの中、彼の元へと飛んだ。
恋は盲目と言うけれど、今の私はそうじゃない。
きちんと現実を見つめている。心が乱れているわけではない。
大丈夫。大丈夫。と、飛行機の中で、自分自身に質問をしながら、
気持ちを再確認し、心の整理をしていた。
初めての土地、北海道。
友人と一緒に楽しく行くわけでもなく、たった一人で行く。
まさか、こんな形で北海道の地を踏むことになるとは。
飛行機を降りて、出口を出ると、彼が待っていてくれた。
2年以上会っていなかった彼。少し太ったような気がした。
北海道に来てしまったけれど、後先を考えていなかった。
ただ、彼に会えればそれで良かった。
悲しい別れをしたままだったから、ちゃんと生きていることを確認できれば、それだけで良かった。
緊張して、彼の顔をまともに見ることができないでいると、
大勢の人がいる中で、彼は私を抱きしめ、会いたかったと言った。
まるで、また飛行機に乗ったような気分だった。
私たちは、あまり会話をすることなく、
ただ手を強くつないで、あてもなくひたすら歩いた。
今まで会えなかった時間が嘘のようで、
隣に存在する彼は、本物なのだろうかと、
時々、彼の方へ目を向けて確認してみたりした。
ひたすら歩いていたら、知らぬうちに辺りはホテルだらけだった。
田舎のホテルとは違い、派手な感じがしなかった。
私たちも歩き疲れていた。
もう、手だけのぬくもりでは押さえられないところまできていた。
私たちは、無言でホテルの入り口に足を踏み入れた。